西武鉄道 新宿線 南入曽車両基地   2008年5月2日(金)

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 午後は、西武鉄道新宿線南入曽車両基地を取材しました。南入曽車両基地は、総面積68090uの敷地に、検修棟、洗浄線、車輪添削場、特急電車の汚物処理施設があります。

 


 西武鉄道は、1300両の電車を所有しています。池袋線には701両、新宿線には587両が配置しています。南入曽車両基地に323両、玉川上水車両基地に264両配属しています。西武鉄道の電車といえば、黄色い車体。前面の二枚窓と窓の下に配置した前照灯が大きな特徴です。前面に扉を配置した車両もありますが、幌を付けず、通常運行での乗客の貫通路とすることはありません。

 


 新宿線587の車両のうち、35両が特急車NRAです。南入曽車両基地には特急電車の汚物処理施設があります。写真の電車は、車内の清掃と汚物処理が完了した特急用車両です。

 


 南入曽車両基地の検査ピットです。ここで、電車の床下機器、各装置の働きと検査について学びました。
 


 電車の車輪転削作業です。急ブレーキをかけた時など、車輪がロックし傷が入ります。スムーズな運転のために、傷が入った車輪を完璧な円形に転削します。

 


 車輪転削作業により削り取られた鉄屑は、即座に車輪添削場の外に排出されます。極端に熱くなっているので、触ると火傷をします。

 


 2008426日に本線に投入された30000系です。101系の置き換えのために製作され、地下鉄には乗り入れしない設計です。1両およそ12000万円します。全て一斉に置き換えとはせず、これから4年間で120両投入する予定です。前面の窓には、結露を防止する設備が施されています。窓は卵形の曲線を帯びた形状をしています。車体にはめ込む時、窓枠の部分で調整できるようになっています。

 


 清掃中の30000系の運転室や客室を見学させていただきました。
 


 30000系の車内です。西武鉄道の女性スタッフによりプロジェクトチームが組まれ、設計をしました。全体的に卵をイメージした丸みを帯びた電車です。貫通路は前面透明のガラス扉としまた。乗客の衝突を防ぐために扉に卵模様が施されています。

 


 運転室と客室の間の窓も広くとり、明るい車内となっています。空調設備のダクトを天井の両端に配置し、従来より天井を高く丸くし、車内の空間を広くしました。

 

 今日は、西武鉄道の方々の親切なご協力のかげで、充実した取材ができました。新しい部員、新1年生を迎えて、初めての取材でしたが、たいへん有意義なものとなりました。

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